国際≠英語。英語だけじゃない、真の国際人を目指して
学校設定教科「国際教養」設定の目的は
「異なる言語・文化、世界の歴史や自然科学について幅広く学ぶことで、国際人として必要な教養を身に付けるとともに、
様々な探究活動等を通して、強い探究心と主体性をもって、国際社会で新たな価値を創造していく自立した態度を養う。」
そのために、「グローバル探究Ⅰ~Ⅲ」や「世界の言語」などの科目を設置しています。
国際高校では、地球規模の課題について3年間を通して探究活動を行う「グローバル探究」を学校の教育活動の中心に位置づけています。
「グローバル探究」では、各教科や教科外の教育活動とも連携しながら、「真の国際人」に必要な資質・能力を育成します。
○ グローバル探究Ⅰ(1年次3単位)
奈良における課題を手がかりとして、地球規模の課題について英語で学ぶとともに、探究の過程を通して、
探究活動や論文作成に必要な基本的知識や技能を身に付けます。
○ グローバル探究Ⅱ(2年次3単位)
地球規模の課題について探究活動を行う。国内外の高校生と課題を共有し共同研究を実施します。
○ グローバル探究Ⅲ(3年次3単位)
国内外の高校生と「高校生国際会議」を開催し、研究成果を世界に発信します。
また、研究成果を和文・英文で論文として発表します。
「グローバル探究」では、次のような取組も計画しています。
・データサイエンスの学習
探究の課程で必要となるデータサイエンスをeラーニング等で学習します。
・探究の力を測る
学校法人河合塾のアセスメントテスト「学びみらいPASS」を活用し、探究活動に必要なリテラシーやコンピテンシーの伸びを、生徒自身が客観的に把握できる機会とします。
・スタディツアー
2年次11月頃に学年全員がアジアで課題研究を行います。(費用は15万円程度)
令和6年度は10月末に韓国を訪れ、姉妹校であるセジョン国際高校の生徒と、探究活動の意見交換を行いました。
・高校生国際会議
令和4年、令和5年と本校主催で高校生国際会議を開催しました。
令和6年は、12月24日から26日までの3日間、「最古の国際都市奈良から織りなす持続可能な未来」をテーマに高校生国際会議を実施しました。国内外8つの学校から高校生が集い、「環境」「社会」「経済・産業」の3つの分野に分かれ、奈良で本気で問題を解決しようとしている大人に出会い、議論を重ね、自分たちがどう生きるかを考え、約束しあう3日間を過ごしました。
・たてにつながる探究交流会
「たてにつながる探究交流会」を定期的に実施し、先輩の活動を後輩が聞いたり、後輩が先輩に相談したりする機会となります。交流会や発表会は保護者や地域住民、探究に関わっていただく人々に公開しており、多くの人々が来校します。
・大阪公立大学訪問
連携校である大学を訪問し、大学生に探究活動を発表したり、意見交換をしたりする場を持つことができています。
・6つの力を身につける
本校では、探究力、創造力、協働力、寛容さ、挑戦力、キャリアデザイン力の6つの力を身につけることを教育目標としています。これら6つの力を身に付けるために「グローバル探究」を教育課程の中心に据え、学校全体で取り組みを進めています。「グローバル探究」では、毎授業ごとと年に3回のセルフチェックシートで生徒が自らを振り返り、教員もそれに対してフィードバックを行なっています。
国際高校では、英語以外の言語についても広く学ぶことができます。
世界の言語Ⅰ(1年次2単位 必修)
「中国語」「韓国語」「スペイン語」「フランス語」「ドイツ語」の
5つの言語・文化を各8時間づつ体験します。
世界の言語Ⅱ(2年次2単位 必修)
1年で履修した5言語の中から1つの言語を選択し、学びます。
世界の言語Ⅲ(3年次2単位 選択)
2年で履修した言語について、発展的に学びます。
3年生でも継続履修が可能です。
世界の言語の授業では、それぞれの言語を話す地域の高校生とオンラインでつながったり、実際に来校していただいたりするなど、その言語や日本語での会話を楽しむだけでなく、互いの文化や背景を学び合うなどし、関係を構築しています。
7カ国語で「ありがとう!」
国際高校では3年間でCEFRB1(英検準1級)レベルの力を付けることを目指します。
そのために1年次から以下のような授業や教育活動を行います。
・少人数授業
少人数での授業を多く取り入れることで、アウトプットの時間を増やします。
・英語圏の生徒と同じ教科書で学ぶ
1年次には次の2冊の教科書を使います。
・ネイティブ教員の授業
ALTとのティーム・ティーチングだけでなく、ネイティブの先生が単独で授業を行います。
2年次以降も専門教科「英語」の中に以下のような科目を設定し、
「グローバル探究」や「世界の言語」などの授業とも連携しながら、英語力を高めます。
・総合英語
1クラスを2つに分けた少人数制で授業を行っている。
4技能をバランス良く学習するために、教科書(Qskills for Success)を中心に授業を進めている。
1年生の総合英語Ⅱはネイティブ教員が担当し、プレゼンテーションやディスカッション、ライティング指導を行っている。
・ディベート・ディスカッションⅠ・Ⅱ
1クラスをネイティブ教員、日本人教員のチームティーチングで指導している。
様々なテーマについての個人の経験やグローバルな話題について聞き、それに対して自分の考えを賛成・反対・提案などのスキルを使って話すことを目標としている。授業内ではディベート・ディスカッションだけでなく、個人やグループでのプレゼンテーションを行っている。
・EAPⅠ・Ⅱ
海外進学コース選択者を対象として、4技能の更なる向上を目指し、海外の大学での授業の受け方やTOEFLの対策について指導している。また、様々なテーマについてディスカッション、プレゼンテーション、ディベート、スピーチ、エッセイライティングなどを行い、生徒が英語でアウトプットする機会を多く設けている。
・エッセイライティング
1クラスを2つに分けた少人数制で授業を行っている。
1学期には英語での論文の書き方を学び、2学期にはグローバル探究で作成した日本語の論文を英語にする指導を行った。
学校説明会の様子
国際高校では、BYODによるタブレット(iPad)を活用した学習を行います。
BYODタブレットについてはこちらをご覧ください。
PDF BYODタブレットについて
タブレットでは以下のアプリを活用します。
Webテストや学習動画を用いた自学自習(アダプティブラーニング)や学習したことの蓄積(ポートフォリオ)、先生・生徒・保護者の双方向の情報共有(コミュニケーション)などに活用します。
日本有数の百科事典や辞書類が持つ膨大な知識情報を収録した、インターネットデータベースで、「インターネット上の図書館」です。
百科事典や国語辞典のみならず、日本語や英語その他様々な言語の辞典から、史実を深く掘り下げた歴史事典、「東洋文庫」などの叢書まで、80種類以上を超えるコンテンツを有しています。